1999年夏・近畿地区コンサートレポート



今回のメンバーさまは、1994年秋の東京コンサートメンバー(テリィ・チャンさん/音楽総監・キーボード・コーラス、デニー・ウォンさん/キーボード&コーラス)と、1997年秋の近畿地区コンサートメンバー(木村さん/ドラム、中村さん/ギター、山内さん/ベース、ワタナベさん(漢字が分からぬよ)/日本側音楽総監・キーボード)と、そしていつもおなじみユージニア・マーさん(コーラス&ソロ)という面々でした。

そして倫先生は今回、メガネなしでした。
以前、森進一・キムヨンジャとのジョイントコンサートのときも、メガネなしだったのですが、あのときはメガネを忘れたらしいです(おい)。今回はどうなのでしょうねえ。
まあ最近は香港でも、仕事のとき以外はメガネを外してらっしゃるので(仕事のときは、コンタクトに素通しメガネ。メガネがトレードマークになっているので、無理矢理掛けているような気がなきにしもあらず)、日本ではもうメガネなしでいくのかもしれませんね。



さて、今回はいままでのコンサートでは歌ったことない歌が、実に多数含まれていました。
形象製造城
な、懐かしい〜〜〜。アルバム「給戀愛喝采」(つまり凄く古い)に収録されている、このナンバーがイントロとは! ベスト盤にも収録されていないこの曲が生で聴けるとは、驚きです。
因[イ尓]極難代替
この曲は、観客練習タイムの曲であります。あちこちに手を当てたら、そのジェスチャーに従って、こちらがリアクションを取らなければならないという、かなり過酷な(笑)ことを要求されるのですね。別名「がんばってカッコイイ! と叫ぶ曲」です。
那些好日子
実は個人的に、もの凄く好きな曲です。大変気に入らないカラオケ画面であるにも関わらず、香港でカラオケに行ったら必ずこの曲を歌ってしまう、というぐらいお気に入り♪ 
しかしあまりコンサートで歌われたことがないのですよ。私の記憶にあるかぎりでは、94年にエリザベス体育館(香港)であったコンサートで歌ったぐらいでしょうかねえ。何にせよ嬉しい一曲です♪
總有[イ尓]鼓勵
初日だけ、この曲がありました。しかし以後は、コンサートが長くなりすぎるから、という理由でカットされました。残念、残念。実はこの歌、私もコンサートで聴いたのは初めてです(じゃあ結局聴けたのは、一度だけか)。93年カウントダウンコンサートには行っていないので(残念@@←欲張り)
夜空ノムコウ
「誰か僕と一緒に踊りませんか」ソング(笑)。二番が始まる前に、会場から希望者を募って、一緒に舞台で怪しい踊りをするのであります。今回は振り付けに「阿波踊り風味」が入っています(笑)。あとはおおむね、1997年のときと同じです。イスラム風のお祈りも、もちろん入っていますぜ。そのかわり、足上げがなくなりましたな。
会場によって、ノリが違うのがあからさまに分かるのが、この曲のときですね。
偽りの誓い
倫先生の新曲で、しかも日本語の歌詞です。実は〜私は〜、この歌が〜、苦手なのです〜@@。もう少し明るい歌詞に、してほしいものっすよ、倫先生。ファンを真っ暗にしてどうするんだ。
Believe
チャイナドレスのユージニアさんのソロです。スリットから見える足がサイコー……って、おいおい。実は山口由子さん(本家)のほうを、私は聴いたことがありません(苦笑)。ゆえに私にとってあれは、ユージニアの歌です(おい)。
這一刻當[イ尓]回頭
一旦引っ込んだ倫先生もチャイナ服を着て、登場。そしてユージニアさんとデュエットします。この歌も、コンサートではあんまり聴いたことがないです。ええ@@。
演歌メドレー:雨の中の二人〜骨まで愛して〜リンゴ追分
演歌を歌います、言ったとたんに、どの会場からも大きな拍手が(爆)。み、皆様待っていたのですね、演歌を@@。客層を見れば仕方がないとはいえ、こんなにも盛り上がるなんて。
もちろん倫先生がメドレー&アレンジをするので、普通の仕上がりになっておりませぬ。ある程度事前に何の曲を歌われるか知っていた私でさえ、なにぃ!? と驚かずにはいられませんでした。サビまでこないと、何の歌か分からないものも多かったですよ、ええ。

***休憩***
(休憩があるのです、このコンサートには(笑)。約15分)

ゾンビシスターズメドレー:山高天高愛更高〜ヒゲのテーマ〜MagicTouch〜山高天高愛更高
妙な企画があると、ちらちら聞いてはいましたが、これは妙どころではないでしょう。
ユージニア、デニーさん、倫先生、そして倫先生のアシスタントであるシスター猪八戒(本名を出す必要は、もうあるまい)が、修道女の格好をして出てきて、手品を見せたり、ジャグリングを見せたりするのです(本当です)。私は数年前に見た、米米CLUBのコンサートを思い出しましたよ。
ジャグリングしてみせたボールは、会場に放ってプレゼント。二回目に投げる、スポンジボールじゃないほうには、倫先生のサインが入っています。
そして一列目の人(一人だけ)パイナップルが貰えます。
それにしても、たいていコンサートのトリをとっていた「山高天高〜」が、今度は中盤に使われるとは! しかも真ん中にMagic Touch(山下達郎)を挟み込む芸の細かさ! 
ちなみに芸を見せている間の曲は、途中からヒゲのテーマ(ドリフのアレ)になりました。
錯過
ピアノを弾きながら歌ってくださいました。アルバム「心田」の収録曲です。
True True
ドラマ「ラブ ジェネレーション」の挿入歌です。倫先生は自他共に認める、日本ドラマ好きなので、このような曲も知っているのですな。
ピアノ弾き語りです。
カムフラージュ
ドラマ「眠れる森」の主題歌です。これらにかぎらず、倫先生は本当〜〜〜〜〜に、日本のドラマがお好きでよく見ています。並の日本人よりも、はるかに詳しいですぜ。これもピアノを弾きながら歌ってくださいました。
ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23
ここからしばらく、MCで自分の半生を語ってくださいます。いろいろと笑わせながら(うを)。コンサート後半になると、サッチーネタが多くなってきます。なんという芸の細かさでしょう。
そんなMCに混じって弾かれたのが、コレ。チャイコフスキーの、あの有名な曲です。私は倫先生がクラシック曲をまともに弾かれたのを聴くのは初めてなので、すげぇ感動しちゃいましたよ。冒頭の部分だけでやめちゃったのですが(残念……って、コンサートが違う)。
鋼琴後的人
半生を語るためには、抜きにできない曲です。なんたって、初の自作自演ヒット曲ですからねえ。この曲がヒットしたおかげで、作・編曲家から表に出る人になったのですよ。もちろんピアノを弾きながら歌ってくださいましたぜ。
After The Love Is Gone
支えてくれた仲間たち紹介、というわけで、テリィさん、デニーさん、ユージニア(なんでユージニアだけ呼び捨てかというと、いつもの癖です。ユージニア〜♪ 好き好き♪)と倫先生で、歌います。倫先生のピアノソロがかっちょいいのだ(笑)。
そして客席のマダムのうち何人かは、美青年テリィさん(マツモトトモさんの「キス」という漫画(白泉社コミックス)に出てくる五嶋さんにルックスが似ていると思う。ピアノもうまいし)に視線が釘付けになるのだ(苦笑)。フェイ・ウォンコンサートの音楽総監でもあったのですが、両方に行かれたかた、気づいておいでですかい?
だんご三兄弟
アカペラ四重奏です。凄い〜!! アレンジがカッコイイっす。しかもコンサート前半と後半とでは、アレンジが違うんですぜい。後半では、スィング入っています。変なリアクションが入っているけど、カッコイイ〜〜!
玉置浩二メドレー:蒼い瞳のエリス〜Friend〜行かないで〜悲しみにさよなら〜夢のつづき
メドレー作らせたら香港一だと、私は倫先生のことを思っているのですが、これまた違和感なく綺麗に繋いでいます。倫先生と玉置さんの歌って、似合いますよねえ♪
Goodbye My Love
日本語版です。この歌が入ると「ああ、もうじきコンサートが終わってしまうぅ」と、ちょっぴり寂しくなりますよ。だんご三兄弟以外の「錯過」からここまでの歌のときは、倫先生はずっとピアノの前で弾きながら歌っています。
孤独の肖像 1st
ハイ、中島みゆきさんの曲です。倫先生自身もお気に入り曲だけあって、そりゃもう見事に歌ってくださいます。倫先生が疲れてらっしゃるときに歌ったら、フェロモンが出まくって、実にいいかんじになります……って、オイ。

***アンコール(Encore)***

●アンコールメドレー:シルエットロマンス〜La・La・La Love Song〜シルエットロマンス
倫先生お得意の、サンドイッチメドレー(笑)です。シルエットロマンスは、ZEROのバージョン(ハモリがある)ですね。しかし曲は大橋純子さまの歌ったアレなので、みんな知っているものどーしを、くっつけているのですよ。
それにしても、お洋服が凄いです。今回はとにかく、やたら露出度の高い服が多いのですが、ラストはそれに加えて、すげー若い服(爆)を着てらっしゃいます。写真でお見せできなくて、残念です(笑)。
追星者
おお、この曲がラストか!! ノリノリのまま終わりぃ、みたいに、実に潔く終わります。
会場によっては、段から下に降りていって、そのまま握手になだれこむところもあったのですぜ(笑)。このときになると、もう誰も彼もが倫先生と握手しようと、目の色を変えています。
そしてその様子を見て「クックック、この会場でも勝たせてもらってぜ」などと不遜なことを考える私。別に私の手柄でもなんでもないのですが、いい気分です(笑)。
#あと、そんな不遜な気分になるのは、終演後CD売場で人が殺到しているときですな(笑)。

上を向いて歩こう
最終日のみ、この歌がありました。「今度は皆さんが、僕に歌ってください」となかなか泣ける演出をしてくださいます。まかしてくれ、全部歌えるぜ(そりゃそうだよな)、とがんばって歌っちゃいましたよ。ほろりん。



ちなみにCDを買った人に対して、握手会がなかった会場は、奈良100年会館と大阪フェスティバルホールでした。
なお、光り物はどの会場も、全面禁止でした。蛍光棒をつけた、その10秒後に係員のかたが飛んできましたよ、ええ(苦笑)。凄いなあ。

日本語、歌もMCも、もの凄く上達していました。以前は日本語の歌を歌うたびに、ハラハラしていたのですが、今回は安心して見ることができましたぜ。
個人的には英語の歌がもっと聴きたかったでし。しかし……客層を考えると、無理は言えないでしょうなあ。
#ああでもね、私は倫先生の「八割英語の歌」ってライブを見に行ったことあるのですじゃよ。これがもう、すっげー良かったのですわい。倫先生は英語になると、またちょっと歌い方が変わるので、鼻血ブーです。あのライブ、客を入れ替えてもう一度見たい(おい)。

お客はどの会場も、ほぼ満員です。そして帰りは、CD売場がごった返すのだ。フフフフフ、成功なり。




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